PC床版と同等以上の高い耐久性があることが確認されています。
桁と床版の合成作用を考慮した連続合成桁にも適用する場合、底鋼板を主桁の一部とみなす設計が可能です。中間支点付近の負曲げ区間では上側の配力鉄筋量によりひび割れを分散し、道路橋示方書のプレストレスしない連続合成桁と同程度にひび割れ幅を制御することが可能です。
荷重車を橋面に配置して、曲げモーメント、たわみを実測し、設計値との比較検証を行いました。また、初期ひび割れに対する膨張コンクリートの有効性も確認されています。
シンプルな構造のSCデッキは、コンクリートの回りが良く、スランプ8cmの通常のコンクリートを使用して十分な充填性が確認されています。
SCデッキでは、疲労設計指針に規定されている継手形式を採用しているため、疲労強度等級を新たに検証する必要はありませんが、横リブ断続溶接のすみ肉サイズが4mmと小さいため、疲労強度等級が確保されていることを疲労試験にて確認しています。
SCデッキにおいては、板厚8mm~9mmの底鋼板にスタッドジベルを溶接する構造となっています。スタッドジベル径と鋼板厚の関係により、疲労の破壊形態が変わってくることが報告されており、スタッドを溶接する鋼板の適切な板厚を確認するために、スタッドの疲労試験を実施しております。